日本医師会が煮えきらない政府にキレてから1週間。。。
やっと、と言うべきか?
緊急事態宣言を出すようだ。
我々医療現場の人間からすると、遅いよね。。。としか言えないよ。
経済への影響とか、もちろん分かるんだけど、モタついている間に危険に曝される命は少なくない訳で。。。
乱暴かも知れないけど・・・、経済は復興するかもだけど、失われた命は戻らないよ。
あと、この人ねぇ。。。headlines.yahoo.co.jp
コロナに打ち勝つとか、ちょっと何言ってるか分かんない。。。
医療現場でそんな呑気なこと考えている奴はいないよ。
キャッチーな表現で、揺さぶるのっていかにも政治家的な発言で、嘘くさい。
現場との大きな解離があること、全然分かってない。
コロナに限らずウイルスには多分勝てないし、痛み分けて共存して行くしかないのだと思う。
我が県の知事も「やってしまった」感、満載。。。
こんなダッサいロゴ、誰が使うんだよ。
案の定、速攻消えたけど、ネーミングも感じ悪過ぎ。
医療従事者を何だと思ってんの。。。
で、私の施設では「来るべき時」に備えて、粛々と準備を進めているのだが。
当初は「COVID-19陽性が確定した重症例」のみを受け入れるはずだったのだが、「軽〜中症」患者のオファーが増えていることが現在の問題点。
酸素投与等を必要とする「中度症例」はともかく、無症状の「軽症」をこれ以上受け入れると、本来の高度+3次救急医療体制は間違いなく崩壊すると思う。
また、陽性患者が退院する目安となる「PCR検査2回陰性」と言う基準も、緩くしてもらわないとねぇ。。。
PCRは死んだウイルスを特定している可能性もあるから「PCR検査2回陰性」の基準をこのまま維持するのは、医療崩壊を助長するだけだと思う。
地域医療にはそれぞれの施設の役割・機能があり、互いにバランスを取りながら医療は提供されているのだが、そのバランスが大きく崩れつつある。
東京都の小池都知事は軽症例をホテルなどへ移動すると宣言していたが、これは本当に早期実現してもらわないといけない。
もちろん神奈川県も同様の方向性を模索しているようだが、川崎・横浜などの県東側地域の医療は崩壊に近い、かなり逼迫した状況であり一刻の猶予もない。
我々としては、「もうこれ以上は無理」と言うリミットを明確に提示し、通常の高度+3次救急医療体制も維持したいところだ。
幸いなことに、我々にはまだあと少しだけ猶予がありそうなので、サプライ・人員の確保、シミュレーション等々を繰り返し行い、混乱なくこの難局を乗り越えたいところだ。
あとね、必要な家庭に「30万円給付」など言う政策は本当にバカバカしい。
もちろん経済支援が必要な人が確かにいる、それは分かるけどね。
頑張っているのは我々の業界だけではないけど、生命の最前線で身体を張る者への経済的支援もしてもらいたい。
医療従事者って大そうなカネもらってんだろ? とか言われそうだけど、正直割りに合わないよね。特に末端の医者や看護師は、これじゃやってられない。。。
日々感染のリスクに曝されている恐怖は、職業倫理や正義感だけでは奮い立つことなど出来ないよ。
ま、5千円でも1万円でも良い、形だけの奨励金でも良いから、医療従事者へ配分することは出来ないのだろうか。
こんな微々たるカネでは何も潤うことはないけど、何かの形で我々に還元してもらえたら、より強いレジリエンスが生まれるのではないかねぇ。と切に思うのである。。。