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小田急電鉄 特急ロマンスカー料金大幅値上げ

10/1から値上げに踏み切った小田急電鉄の特急ロマンスカーの特急料金について諸々と。

 

まず今回の値上げなんだが、大義名分としては「ハイグレードなサービス維持のため」云々となっているのだが。。。

結局はコロナ禍における特急利用者の減少による減益分を料金に乗せてしまえ、と言うこと。

 

新しい料金体制を見れば一目瞭然なのだが、チケットレスに誘導することで「値上げ分は数十円です」みたいなまやかしを謳い文句にうやむやにしていることが多過ぎる。

料金体系を7区分から4区分にざっくりと整理することで、パッと見は分かりやすくなった気がするが。。。

スモールパッケージホールドでセコくカウントスリーを取って勝ち逃げるみたいな?

とにかくやり口がセコ過ぎ。

 

これを見ればよく分かるんだけど。

まずね、相模大野-藤沢とか、秦野-小田原、松田-本厚木等のいわゆるショートユースをバッサリ切ったことね。

これは推測なんだけど、無札客の未収分がそれなりにあるんじゃないかね。

予め料金を高く設定して脅しを掛けるみたいな・・・?

まぁ検札がザルって言うのもあるけど、チョイ乗り客をバカにするような新料金体系はどうなのかねぇ。

 

本厚木以西の区間は休日午前中の下り、夕方の上りを除けば、基本的に空いているので、この値上げは裏目でしかない。

せっかく伊勢原や秦野で6連急行(という名の普通列車)を中心に接続を良くしたのにな。

これって特急に誘導したかったんじゃないの?

¥310なら乗るけど、¥500じゃ乗らねぇよって絶対なる。

 

混雑する時間帯の列車においてショートユースがいると、前後区間に空席が出るかも知れんが、それがイヤなら停車駅を整理して減らせば?と言う話。

ま、そもそもそんなダイヤ設定はムリ、停車駅減らせないけどなるべくロング乗ってね、とか都合良すぎ。

前述した区間ってショートユースは一定数いたはずで、少し前に何かの記事で「ショートの需要」については小田急側も「把握している」とのことだったんだよね。

子連れで利用するにも便利だから是非気軽にショート利用してね、みたいなことも宣伝していたのにね。

あれ一体何だったの?

 

逆に箱根登山線内の特急料金は¥200で据え置きなんだよね。

これは良き判断かと思うけど、そもそもこの区間は基本的に無検札なのよねぇ。。。

詳しくは書かないが、悪いコトが出来てしまう体制を見直せ、と言っておこう。

 

値上げ幅と言う視点から見ると、長距離はその幅が抑えられていることから、JR東日本と競合する藤沢や小田原と言った区間の客を逃したくないと言う意図もあるかも知れない。

 

あとは国内需要やインバウンド回復後まで見越しているかどうか分からんが、チケットレスなど利用しない層からガッポリ取りましょう的な目論見も見え隠れするよね。

 

値上げに対する顧客の対価として、ハード面の改善はそれなりかなとは思うが、MSEのクッソ硬いシートと電源確保はどうにかして欲しい。

 

子供¥50とか革新的なサービスを打ち出す反面、「取れるやつからは取っておこう」みたいなやり口はいかがなものかと。

これは別口で考えるべきと言う意見もあるけど、小田急と顧客との関係を俯瞰した時、今回の値上げは総じて沿線太客からのイメージを損ねたと思う。

 

ま、散々叩きまくったけど・・・

増税を除けば実質的な値上げは95年以来なので、まぁまぁ経営努力で小田急としても頑張って来たので、そろそろ良いでしょ、ゴメンね。と言ったところか。

自分は平均すると月5〜6回程度の利用なので大したことはないが、通勤・通学の太客からすると痛い話。

未発表のお得なデジタル商品の概要が気になるところだが、果たして??