最終日、今日は帰るだけでほとんどノープラン。
普通に新千歳から帰れば良いのだが、この出張を決めたのが結構直前だったので航空券が高い。。。
時間帯にもよるが、レガシーのANAで大体¥24000くらい。
スカイマークは少し安いかな?くらいでね、LCC各社は謎の強気設定で2万を少し切るくらい。
日曜日なので仕方ないが、どうにかならんもんかと絞り出したのが新興トキエアに乗って新潟経由で帰る案。
新潟から先は株主優待を使えば、まぁまぁな感じに仕上がる。
丘珠→新潟は少し前なら¥8500で売っていたのが、今回は¥10000で購入。
まぁ、トキエアに乗ってみたいと言うのが本音だから、遠回りだけどちょうど良かったと言う感じ。
トキエアの就航する空港は札幌丘珠。
地下鉄とタクシーで移動。
タクシーは¥800だったかな。
一人ならバスだけど、まぁ良いでしょう。
札幌駅を起点に考えると、快速エアポートに乗れば新千歳も30分少々。
距離的には遠いが、時間換算だと丘珠も新千歳も大して変わらんのね。
快速エアポートはいつも混んでいる印象しかないので、スカスカの地下鉄で移動出来たのは幸い。
空港着いたらちょうどカウンターが開いたタイミング。
早速登場手続きを行う。
今のところWEBチェックインの類は対応していないみたいね。
搭乗時間にはまだ全然早いので展望デッキへ上がってみる。
エプロンに駐機中するHACのATR46。
一昔前のSAABとか、ANKが就航していた時代にカラフルなDHC8を撮りに来ていた頃が懐かしいわ。
程なくすると、これから乗機するトキエアがファイナル進入中。
オンタイムでやって来た。
コチラはHACのATR42より、少し長いATR-72。
スポットイン。
トキエアの客を数えたりして、暇を潰していたのだが、それでもまだ少し余裕があったので。。。
最後の最後で、サッポロクラシックのドラフトを突っ込む。
ボチボチ保安検査を抜ける。
小さな空港なので、あっと言う間にゲートへ。
すでに機内案内中だった。
階段降って。
ターミナルはこんな感じで、コンパクト。
歩いて乗機。
近くで見ると小型機ATR72と言えど、結構迫力あり。
後方から乗り込むスタイルね。
機内はこんな感じで、まぁ小さいわ。。。
安全のしおりは一応チェックしましょう、と。
自席はプロペラのやや後方席。
真横が良かったんだが、あいにく空いてなかった。
近くで見ると6枚ブレードはカッコイイなぁ。
着席しても天井は低く感じるね。
足元は意外にも広め。
シート自体は全体的にコンパクトで、厚みはないものの座り心地としては悪くない。
ロングだとちょっとなぁ、と言う感じがしなくもないが、1時間そこそこなら十分。
搭乗券はLCCでよくあるタイプのレシートペラペラなやつ。
エチケット袋は地元のToyotaとのコラボ。
こう言うアイデアは良いね。
エンジンが掛かって、ターボプロップ機特有の揺れ。
回転が速くなると揺れは収まって、タキシーアウト。
R/W14エンドへ転がると、あっと言う間に離陸。
さいなら丘珠、また来ますわ。
上昇中は特に揺れはなし。
石狩湾を掠めて。
その後、レフトターンして南下。
雲を抜ける際は多少の揺れ。
ジェット機の揺れと違って、ユサユサとした揺れ。
水平飛行になって一杯やる。
そう言えば持ち込みダメとかあったっけ・・・?
就航記念なのか知らんけど、地元メーカー提供の茶菓子やら何やら配布があった。
米百俵と言う揚げ餅は信じられん旨さだったわ。。。
ペーパークラフトとクリアファイルをもらう。
就航記念?とは言え大盤振る舞い。
クリアファイルは結構嬉しいね。
トイレは狭めだけど、機能的な作り。
狭過ぎて広角でも全容は収められず。
洗面台にはこんな注意書きが。。。
何か昔のあけぼのとか北斗星の車内みたいだわ。
フライトは基本的に快調そのもので、巡航中は安定していて揺れはほとんどなし。
丘珠を離陸して小一時間、そろそろ降下。
結構厚めの雲に突っ込むと、まぁそれなりに揺れる。
とは言え、身構えるような揺れではなく、まぁ仕方ないよねくらいな感じのやつ。
ところが、地表が見えてからが揺れ揺れ。
このくらいの高度だとまだ良かったが。。。
完全にファイナルに乗った辺りから、強めにグラグラ、フワフワと揺れる。
多分クロスウインドーかなぁ、と。
機体が軽いし、パワーを絞っているからクロスに煽られたらそりゃ揺れるわ。
この時期は新潟に限らず、日本海側は仕方ないね。
海に並行しているR/Wなので、尚更と言う感じ。
それなりに揺れつつも、滑走路が長く幅も広い新潟空港へのアプローチは何か安心感があるな。
と言うことで、無事に着陸。
降機も後方のタラップから。
地上は予想通り風が強く、吹き流しが思いっきり横に吹き流れていたわ。
伝わらないかも知れんけど、主翼がデカい。
歩いてターミナルまで。
シップはこの後、BV103〜104で丘珠を往復する。
本日のフライトインフォ。
飛行時間1:42とあるが、そんな乗ってた?と言うくらい、あっという間だった。
飛行経路はこんな感じ。
トラフィックはそれ程多くないので、日本海側をほぼ一直線に飛んで来た感じね。
高度は18000ftくらいを巡航していたので、揺れが少なかったのはそのせいか。
何か意外にも高いところを飛ぶんだな。
スーツケースはホテルから宅急便で送ったので、すぐに制限区域外に出る。
カウンターを覗くと、折り返しの丘珠行きの搭乗手続きが終わったところ。
おぉ、達筆だこと。
連絡バスに乗って新潟駅まで。
最後尾でゆっくりしつつ、30分掛からないくらいで新潟駅へ運ばれる。
最後にトキエア雑感。
FDA以来のインディー系エアラインであるトキエアだが、度重なる就航延期があったものの、どうにか就航に漕ぎ着けた。
公的資金を少々入れたことで完全なインディーとは言えないかも知れないが、とにかく新潟地域の大きな期待が込められていることは間違いない。
今日のフライトは8割くらいのロードだったので、週末としては上々だろう。
しばらくの間、就航率をモニターしていたが、意外にも順調で目立ったディレイはない様子。
これは結構重要で、「ちゃんと飛ぶ」「ディレイは少ない」と言うのは評価ポイントが高い。
すでにレガシー2社が新潟〜新千歳をダブルで飛ばしているが、LCCに近いビジネスモデルと言うことで、レガシーキャリアの客を呼び込むと言うより、新規層をターゲットにしているのかも知れん。
そう言う意味でも就航地を札幌市内から近いよ、を売りにしている丘珠にしたのは正解だろう。
今後の路線選択は結構重要で、今のところ新潟〜仙台を予定しているとか。
この路線は陸の移動はかなり時間が掛かるので、それなりの需要があると思う。
ライバルは高速バスだろうが、最初はある程度大掛かりなキャンペーンでも張って、空路の利便性が浸透すれば、大いに対抗できるはずだ。
機内のサービスは就航直後のタイミングのためか、地元企業とのコラボとは言え、配布物が多くしかも質が良かった。
サービスは結構頑張っている印象。
これがずっと続くかは分からんが、とにかく今はプロモーションを兼ねたテストをしている感じかな。
航空券のラインナップはシンプルな感じで分かりやすい。
値段は予約数に応じてフレキシブルに変動、と言う感じはしない。
搭乗日から逆算して、予め設定された日付を境に高くなっている印象。
CAは前職も他の会社でCAでした、みたいな方が多いらしい。
そのせいか仕事っぷリは、プロのCAそのもので頼もしい感じね。
総じて色々と頑張っている感じが伝わって来るフライトで、印象は非常に良かった。
月末からサマースケジュールになるとデイリー運航。
いよいよ真価が試されると言ったところだが、とにかく生き残って欲しい。
また機会を作って乗りに行くかな。