札幌の宿で目が覚める。
いつもならボンヤリとTVでも見ながら、じんわりと覚醒して行くのだが今日は妙にスッキリ。
恐る恐る運行状況を確認する。
今のところ運休情報は出ていないが、あけぼのは今日も運休。
上越線内の雪が影響している模様。
北斗星が走行する沿線は雪関連の情報が出ていないので、大丈夫なのか???
ホテル内の朝食バイキングを取りつつ、情報収集を継続するが動きなし。
AM7:30少し前にチェックアウト。
今日はとりあえずノースレインボーエクスプレス車両で運転される、特急「流氷特急オホーツクの風」に乗る予定。
イベント列車に乗るのは久しぶりで、1列目を確保している。
終点は網走だが、そこまで乗ってしまっては北斗星に間に合わないので旭川まで。
北斗星の運行状況の確認も兼ねて窓口へ行くと。。。
何と運休。。。
関東に大雪をもたらした爆弾低気圧は道東へ転戦しており、暴風雪で天候は大荒れ。
そう言えば昨日はオホーツクが終日運休になっていた。
北斗星のことばかり気にしていたので、すっかり忘れていた。。。
旭川まででも運転してくれれば・・・、と思わなくもないが。
まぁ仕方ない。
これで今夜の北斗星が運休にでもなれば、一体何をしに来たのか?ってことになるが。
窓口の係員さんによれば「今のところ運行の方向のようです」と。
マルス上の残席確認は可能とのことで「微妙な場合は残席確認が出来ない」そうだ。
ちなみに今夜はB寝台の開放が大量に、デュエットが少々空席があるとのこと。
ロイヤルは元々販売数が少ないが、1週間〜3日前に空きが出ることもあるそうだ。
なるほど。
さてこの先だが。
チェックアウトしてしまったので、とりあえずは旭川まで行くことにする。
スーパー宗谷1号に乗りたかったが・・・
各車両のデッキにも客が溢れるほど盛況。
素直に諦めて1本後のスーパーカムイ3号の自由席列に並ぶ。
座れるかどうか微妙なところだったが、無事に右窓側を確保する。
ほとんど席が埋まったところで出発。
岩見沢で3割ほどの客が下車。車内に少々余裕が出る。
その後、砂川と滝川でもそこそこの下車あり。
札幌出発時の半分くらいになり、落ち着いた雰囲気になる。
外は時折吹雪いたり、晴れたりと変わりやすい天候だが、それでも何の気なしに列車は進む。実に頼もしい。
寸分の遅れもなく定刻に旭川へ到着。
ここでも一応、北斗星の空席確認と運行状況を確認。
やはりロイヤルに空きはないが、運休情報は出ていない。
大丈夫かな?
旭川まで来たら、動物園とか? 真冬でもそれなりに観光は出来るだろうが、単独行動なので止めておく。
昼食には早いがご当地ラーメンを巡ることにする。
まずは「青葉」から。
新横浜のラーメン博物館や海老名のビナウォーク出店していた頃は、よく通ったものだ。
いつかは本店で食したいと思っていたが、ようやく念願叶ったり。
意外に?こじんまりとした佇まい。
一見すると喫茶店のような雰囲気。
醤油ラーメンを注文。
メンマが苦手なので、メンマ抜きと言うとネギをサービスしてくれた。
地味にありがたい。
見た目は相当濃いイメージ。
動物系が全面に来るが、煮干し・節系が後で鼻に抜ける感じ。
イメージと相反する円やかな味わい。
麺は中細縮れでスープに程良くマッチ。
大満足の一杯、大変おいしく頂きました。
次は蜂屋へ。
こちらもラーメン博物館に出店していた気がするが、あまり記憶にない。
地図上では青葉からそう遠くないはずだが若干迷う。
15分くらい街中をウロウロ。
その内に雪が強くなったりして、やれやれ。
ようやく発見。
店内に入るとやんちゃそうな若い店員が4名。
客は自分を含めて2人。まだ昼前だから?
オーダーを取りに来た以外は、ずーっと私語ばかり。実に耳障り。
人それぞれ感じ方はあるだろうが、自分的にはダメなレベル。
ラーメンをさっさと食べて出て行きたい。
待つこと数分。出てきたのがコチラ。
焦がしラードが全面に出て、かなりパンチのある味わい。
売りである鯵節が遠くの方で感じられる。
麺は中細で少々の縮れ。
正直なところ、これがうまいと言えるかどうか?
両極端に評価が分かれそうな・・・。
自分的にはラーメン屋であっても、接客サービスを含め満足感を求めたい性格なので、評価としては微妙。
この先は小休憩を入れて、次はインディー系を試したかったが、時間的に厳しくなりそうだったし、札幌で撮影もしたいので断念。
11:55発のスーパーカムイ22号で札幌へクイックターン。
札幌へ向かう車内の動きは、旭川行きの逆パターン。
出発時は窓側がさらりと埋まるくらいだったが、滝川・砂川で7割程度埋まり。
岩見沢でほぼ満席。
この路線の需要の多さが分かる客の動きだ。
札幌へは定刻に到着。すぐに小樽方面へ移動する。
快速で一駅、琴似で下車。ホーム先端へ向かう。
先客が居たが何とか場所は確保出来そう。
まずは練習電。
長さはあてにならないが、まずまず。
待つこと少々、やって来たのは・・・
上りトワイライトエクスプレスの送り込み回送。
何とか無事に収められた。
撮影後は後続の快速で札幌に戻る。
あまり時間がなかったが、何とか最低限の撮影目標は達成。
雪が舞う中、定刻に出発して行った。
これらを撮った後は土産を物色しつつ、北斗星の運行の行方を気にする。
依然として運休情報は更新されない。
もうこの時間まで来れば大丈夫だろう。
ようやく案内が出る。
今夜の食材・酒類を買い込んで16時半過ぎにはホームに上がる。
17時ちょっと過ぎ、ついに入線。
本当は琴似で送り込みを撮りたかったが、この画で満足することに。
まずは食堂車へ行ってシャワーカードを購入。
20時からの予約を取る。
カードはなぜかカシオペア。
お約束的な感じだろうが、シャワーセットを購入。
あてがわれた個室は6号車8番。
ロービーカーが半室を埋める北海道車。
車端なのは残念だが、当たりの部類だと思う。
ベッドの足元、入り口の頭上にラゲッジスペース。
かなり広い。大きなスーツケースも十分収納可能だろう。
昭和の雰囲気全開のコンソール類。
充電の類がないのは残念。
B寝台ソロ、上階なので立ち上がることは出来ないが、階段であればそれも可能。
特に窮屈な感じはしない。
これから16時間、楽しい旅になりそうだ。
札幌を出て一通りの車内放送の後、すぐに検札。
ルームキーを渡される。
革製のホルダーがかなりの重厚感。
「お持ち帰りは出来ませんが、同じようなものがお土産用に数量限定で車販があります」とのこと。
営業上手ですねぇ車掌さん。
南千歳を出ると新千歳空港を見渡すことになる。
飛行機なら90分足らずだが、これからまた15時間少々の長旅。
夕食前に車内探訪。
B寝台ソロの1階。
寝台部分の上が出っ張っているため窮屈そうな印象だが、実際はそうでもない。
B寝台デュエットの2階。
構造的にはソロと同じだろうが、空間は約2倍だから広い。
開放のB寝台。
この日は結構空席が目立った。
1号車のデッキ部分。
ここは暖房が利いていないので寒い。
A寝台は画像なし。空いていれば撮影したかったが、8号車から電源車方面には食堂車が営業中だから自粛。
20分くらいウロウロして個室に戻る。
18時過ぎ、午前中に食べた2食のラーメンが残っている感じがするが、夕食にする。
駅弁のチョイスも考えたが、デパ地下で購入した海鮮弁当を開ける。
Bソロではあるが、流れる景色を見ながらの晩餐は大変に贅沢な一時。
夫婦揃ってならばなお良いが、一人もまた良し。
少々文句を言いながらも送り出してくれた、我が家の財務大臣様に多謝。
ビールを1本、また1本と開けていると、列車は登別・東室蘭と停車。
乗ってくる客は確認出来ない。
長万部のあたりでシャワーの時間だが、10分くらい遅れが出ているようだ。
いつの間にか外は雪が降ってきている。
20時ジャストにシャワー室へ入って、脱衣している途中に停車したので、多分長万部に着いたのだろう。
シャワー時間は6分だが、半分くらいで洗い終わる。
男性だと十分だろうが、女性には物足りないかも知れない。
ドライヤーも付いているが、そよ風みたいな風量なので、女性には不向きかも。
Bソロにはコンセントがないので、こんなところで姑息に充電。
足元の温風機らしき機械のためにあるのか?
割り振られた30分間で40%程度復活。
ぼちぼちパブタイムだがロビーカーで待っている客はおらず。
個室に戻ってまったりしていると、パブタイムの案内。
食堂車グランシャリオは隣なので、早速行ってみると。
先客は2名。
もっと混んでいるかと思いきや、拍子抜け。
着席してオーダーしていると、パラパラと客がやって来るが満席にはならず。
北海道限定「サッポロクラシック」を生ビールで頂く。
つまみは北海道産ソーセージの盛り合わせ。
値段はそれなり、合わせて¥1400也。
時間的にはそろそろ函館到着。
ここからが自分的には勝負の一時。
会計をして一旦個室に戻り、カメラを持って1号車へ。
辿り着いたころ、函館到着。
遅れは少々取り戻したようで、約4分に縮まる。
出発は定刻通りとのこと。
函館ではDD51の重連からED79へ交代する。
機関車は両端に居るので、撮影するには二者択一。
ここは迷うことなくDD51を選択。
一通り撮影した後は、1号車のデッキへ。
函館から青森まで、プチ後展望を楽しむ。
と言っても座れる訳ではないので、揺れるデッキで立ちっ放し。
満月に近い月。感度MAXでようやくこんな感じ。
実際はもっと綺麗だった。
青函トンネル内での撮影が目的なのだが、巻き上げられた雪煙でこの有様。
地味だが、素手で溶かす作戦に出る。
こんなことをしなくても、青函トンネル内は湿度が高そうだから平気だろうけど。
吉岡海底を過ぎる。
下りのはまなすとすれ違い。
あっという間に通り過ぎて行った。写真は撮れず。
でもこんなところですれ違うんだったっけ。。。
ブルーとグリーンのライトが流れると、恐らく青函トンネル最深部。
竜飛海底を過ぎ、トンネルを抜けると本州青森。
結構な積雪だが雪は降っていない様子。
これならこの先も無事に運行してくれるだろう。
この先を牽引するEF510が構内に待機中。
0時を少し回り、青森へ到着。
客扱いはなく、機関車の交換のみ。
連結作業まで見届けて個室に戻る。
ビールを1本空けると、じわじわと眠気が。
横になるといつの間にか寝落ちていた。